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ハピたののこと

About HAPITANO

地域のつながりの中で、
子どもも大人も育みあう

「本気で遊ぶ」は、
豊かな人生の土台になるから

「未来ある子どもたちを、地域のみんなと育てたい」
私たち「ハピたの」は、こんな願いを抱いて2005年にNPO法人を立ち上げました。もともとは十和田市で親子向け活動を行ってきた仲間です。

06年、最初に手がけたのは学童保育事業。感情をうまくコントロールできない、周囲との関わり方が不器用...。80人の子どもたちの中には実に色々な子がいました。

一緒に遊んでいるようでいて、実は心はバラバラ。周囲との関わり方が不器用な子どもたち。その背景には、現代の子どもが抱える孤独があるように思えました。
小さい頃から習い事をしていて、遊ぶ時間がない。

少子高齢化にともなって子どもの数が減り、近所に遊べる友だちがいない。

公園はあるけれどちょっとした草むらや空き地は減り、遊び場の確保が難しい。

私たちの子ども時代を振り返ると、遊びを通して、さまざまなことを学んできました。
つまらない意地を張ってケンカして、もう絶好だって思ったのに次の日には仲直り。小さな困難を自分で乗り越えることが、やがて大きな困難を乗り越える力になる。
力を合わせて秘密基地を完成させたときの喜び。小さな成功、ささやかな自信を積み上げて、誰もが自分だけの道を見つけていく。
そのことを、私たちは体で知っている。だから、今の子どもたちも「本気で遊ぶ」を経験してくれたらと願います。

気持ちがつながれば、生きる力
わいてくる

こうしてハピたのの目標は、地域の子どもの居場所・遊び場づくりと決まりました。学童保育を運営しながら「おはなしランド」や「遊び場商店街」を開催。子どもたちや大人が安心して過ごせる場所、地域の人と子どもたちが気軽に触れ合える環境を整えるため、「ハピたのカフェ」という常設の拠点もつくりました。
カフェには生まれたばかりの赤ちゃんから80代のお年寄りまでが訪れ、世代や立場を超えた自由な交流が日々生まれています。

カフェ運営は、予想以上に実りの大きいものになりました。
人と人とがつながり、気持ちがつながれば、生きる喜びや、辛い時にも前を向ける力になる。かつて学童保育に通っていた子どもたちが職業体験学習をした時の真剣な目、育児相談に訪れたママが帰り際に見せた柔らかい表情から、あらためて実感したことです。

子どもがのびのび育つ地域、
大人に心地よい地域

人と人、心と心が網の目のようにつながってできた、地域という名のゆりかご。
そのぬくもりの中では、子どもたちがのびのびと育ち、見守る大人も心地よくいられます。

ずっと目指してきたのは、子どもに居場所がある地域、子どもがのびのびと育つ地域だったけれど、それは大人にもやさしい地域なのだと気づきました。
大人も子どもも、つながりながら、みんなでともに育みあいたい。
豊かな自然と美しい街並みがある十和田で。1日、1日を積み重ねて。

私たちは、十和田で育ちます。